模型の撮影

最近、模型雑誌の記事で「塗装は最大のディテールアップ」という言葉がありました、どんなにセンスの良く精度の高い加工をしても、塗装がきまっていなければ台無しといった意味だったと思ます、しかし実物ではなく画像で模型を見せるのなら写真の出来もかなり重要ではないでしょうか?ということで今回は模型の撮影です。



撮影環境
私の撮影環境についてまず書いておきます、あまり昼間に作業ができないため基本夜間に室内で撮影することになります、カメラはコンパクトデジタルカメラの「CASIO EXILM EX-Z700」です結構古い機種です、照明は室内照明(蛍光灯)とスタンドライト(電球形蛍光灯60ワット形)、他に三脚とバック紙、レフ板代わりのダイソーで買ったレジャーシート(表がアルミ、裏が白いスポンジ)です。
カメラの設定手ブレを無くすために三脚に固定して、セルフタイマーを10秒にセットします。フラッシュをオフにして、ISO感度の値を低くします(露光不足のときIOS感度値が高いとシャッター速度が速くなりますがノイズが増加します)。照明をセットして露出の設定やホワイトバランスを調整します、カメラの液晶画面で確認をしますがモニターで見ると微妙に違っていたりするので試し撮りしてモニターで確認します。
アングル
撮影の意図によってアングルも変わりますが、水平より上側から写す「フカン」よりも、水平より下側から写す「アオリ」の方が模型が大きく見えるようです(ここでの、「フカン」や「アオリ」とは撮影角度のことで、専門用語としてのそれとは違うかもしれません)。
HGUC_DC-51ロト
上は「フカン」で撮影、モデルがロトなので剣を持たせてみました。
HGUC_DC-51ロト
上はほぼ水平からの「アオリ」で撮影。
照明(ライティング)これも撮影の意図によって大きく変わるものです、画像による審査になる模型コンテスト用などの「カッコ良い模型の画像」と、画像(写真)を見せるための「模型のカッコ良い画像」ではかなり光源の位置が変わります。
「カッコ良い模型の画像」
・細部まで写るように、濃い影やハイライトがなるべく出ないようにする。
「模型のカッコ良い画像」
・雰囲気を作る為、意図的に影やハイライトをコントロールする。
HGUC_DC-51ロト
上は「カッコ良い模型の画像」を目指して、室内照明と画像の左側手前からスタンドライトで撮影してみました。
HGUC_DC-51ロト
上は「模型のカッコ良い画像」を目指して、上方やや奥側からスタンドライトをかなり近づけて撮影してみました。
模型雑誌の撮影ではモデルの斜め前方からのメインライト、上からのトップライト、メイン・トップで光の差していない部分をフォローするためのエフェクトライトの3灯で撮影するそうですが、エフェクトライトの代わりにレフ板で光を当てましたがまだ暗いです。
照明の強さによって画像の出来上がりがかなり変わります、室内照明とスタンドライト1灯だと暗い写真になってしまいます、撮影時間に融通が利くなら太陽光を利用するのが良いと思います。
MG_MS-07B-3グフカスタム 
上は室内で午前中に型板ガラス越しの太陽光で撮影してみました、モデルは3106番制作のMGグフカスタムです。
MG_MS-07B-3グフカスタム
上はハイライトを抑えるためさらにトレーシングペーパー越しの太陽光で撮影してみました。
MG_MS-06Sシャア専用ザクVer.2.0

MG_MS-06Sシャア専用ザクVer.2.0
上の2枚はグフカスタムと同じく、型板ガラス・トレーシングペーパー越しの太陽光で撮影したものです、モデルは3106番制作のMGシャア専用ザクVer,2.0です。
画像加工模型の写真での画像の加工については、写真屋さんでの現像と同じくホワイトバランスや光量の調整、トリミングなどは必要になると思います(やりすぎると問題があると思いますが)。 今回はフリーソフトの「Picasa 3」で明るさ調整をしてみました。
HGUC_DC-51ロト
上は加工前の照明(ライティング)で使ったロトの画像です。
HGUC_DC-51ロト
上は「Picasa 3」で「明るさ調整」のみ加工後の画像です。
とりあえず今回はココまでです、撮影してみて改めて「写真は難しい」と思いました。
今回使った画像についても、アングル、照明ともに納得できるものではありませんし、バック紙とモデルの効果や余白のとり方などまだまだ試していないことも多く、今後勉強していこうと思います。
2316番でした。

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